コレクション展の様子です。3分40秒ほどの動画です。
この度、画廊の計らいで再び、個展をすることが決まった。
椿近代画廊が今まで蒐集して下さった作品で、(1992-2020)原大介展を急遽開催する運びとなった。
自分の作品の30年近くを、一堂に並べて見る機会など無く、とても新鮮に思え、有難いお話なので、一も二もなく快諾させていただいた。
展示された作品群の流れを見て思ったことが二つある。
まず一つは、自分が思っていた程、全体としてそう大きく変化してはいなかったということの発見である。二つ目は、「やはり、その時の絵はその時にしか描けない。」、つまり、今この時、考え、感じている事は今しか二度と描けはしないのだということ。
この單純な事実の再確認であった。
個展を迎える度、前より少しでも進歩したかった。
そのために毎回課題を設定し、達成するため可能な限り実験を繰り返してきた。変わろうと努めてきた。
しかし、こうして30年全体を俯瞰してみると、自分が意図してきたもの、変化させてきたもの、意識してきたものとは別に底に流れている、変わっていないものが確かに存在していた。それらこそは、実は私が呈示することができる核心の部分なのではないか、と思う。そんな思いに再び、囚われた。
それをこの会場で、皆様と少しでも共有できたら嬉しく思います。
2020.12.08
※1992年から2020年までの私の画業を、椿近代画廊によるコレクションを中心として振り返る企画展が、12月7日(月)〜12月25日(金)に開催されます。
大作中心の見応えのある展覧会です。こんな時期ではありますが、お近くに来られた際はよろしくお願いいたします。
会場:椿近代画廊
期間:2020年12/7〜12/25
時間:11:00〜18:00
休廊:土曜日曜
作家は火曜に在廊しています