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今年の個展について

 2020年7月現在、コロナ禍は止まることを知らない。


 4月、5月の緊急事態宣言下では、外部との接触が減り制作時間は増えた。だが絶え間なく流れてくるコロナ関連のニュース。仕事場に篭っている自身の現実とは乖離していて、何か頼りなく空疎な時間を過ごしていたように思う。


 制作に集中しようとする、しかし焦点が合わず流れていきそうになる。堪えて引き戻す。そのせめぎ合いが存在した。瞬くうちに数ヶ月が過ぎていた。


 まず、密度を上げること。昨年は線を特に意識したが、それに加えて今年は色についても確認していきたいと思っている。